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内装設計のポイント~診療科目別~

内装設計のポイント~診療科目別~

宮城県、特に仙台市で開業を検討されている先生方へ。内装設計は、医院の顔であり、患者さんの第一印象を大きく左右する重要な要素です。診療科目や地域の特性を踏まえ、魅力的な医院空間を創出するためには、どのような点に注意すべきでしょうか。

仙台という土地柄と内装設計

仙台は、歴史と文化が深く根ざした都市でありながら、一方で新しいものにも積極的に取り組む側面を持っています。そのため、医院の内装においても、伝統的な要素と現代的な要素をバランスよく取り入れることが求められます。

  • 温かみと清潔感の両立: 仙台の人々は、温かくて人情味あふれる一方で、清潔感も重視します。木目調やアースカラーを取り入れつつ、照明や素材を選ぶことで、温かみのある清潔な空間を演出できます。
  • 地域の特性を活かす: 仙台には、四季折々の美しい自然や歴史的な建造物など、多くの魅力があります。これらの要素を医院の内装に取り入れることで、地域に根ざした医院という印象を与えることができます。

診療科目別内装設計のポイント

診療科目によって、内装設計のポイントは異なります。

  • 小児科: 小児科では院内感染対策として、隔離室の確保は必須です。可能なら一般の患者様とは異なる出入り口を設けられればベストです。診療室は広めに確保しましょう。お子様が複数名入ってくることもありますし、看護師さんが診療介助で入ることもあります。温かみのある色使いや、柔らかい照明を用いて、患者さんがリラックスできる空間を創出することが大切です。キッズスペースを設けるなど、子ども連れでも安心して受診できるような工夫もおすすめです。
  • 歯科: 清潔感あふれる白を基調とし、ステンレス素材などを効果的に使用することで、専門性の高い医療機関としての印象を強化できます。待合室には、雑誌やモニターを設置し、患者さんが退屈せずに過ごせるように工夫しましょう。
  • 精神科・婦人科・肛門外科・泌尿器科:患者様の声が外に漏れないよう、壁の遮音性を考慮する必要があります。待合室や廊下などでBGMを流して、声が聞こえないようにするのも効果的です。また、患者様が羞恥心を持たなくても済む受付体制も重要です。WEB問診などで対応できない場合は、問診室を別に設けて、看護師が聞き取りの上で医師へ取り次ぐなどの工夫もしたいところです。
  • 皮膚科・形成外科:処置用ベッドが必要なのでそのスペースを考えましょう。患者様は着衣脱衣が必要になるので、その時間に次の診察室に患者様を呼び込み、すぐに診療開始できるようにするため、2つの診察室があったほうが効率的です。また、内装の見た目も重要になるので洗練されたデザインと高級感のある素材を用いて、美意識の高い患者さんの期待に応える空間を創出することも大切です。間接照明を効果的に使用し、落ち着いた雰囲気を演出することもおすすめです。
  • 整形外科:整形外科では、リハビリテーションに関する施設基準があります。クリニックの場合、理学療法士の施術が行える45㎡のリハビリ専用室を確保することになります。整形外科は産婦人科と並んで診療報酬が複雑です。患者様の人数も多いので、医療事務3名くらいの人数が座れる受付カウンターは必須です。
  • 眼科:白内障のオペをするかしないで、部屋の作り方が異なってきます。オペを行うとなると、手術室・処置室(手術前麻酔点眼)・回復室(処置室との兼用可)など部屋を確保することになります。
  • 耳鼻咽喉科:受付から診察、検査、処置までの流れを考えて設計すると良いでしょう。耳鼻咽喉科は診察室、処置室に加えて、聴力検査ブースやネブライザーなどを上手に配置する必要があります。先生の診療スタイルをどうするかで設計がかなり変わってきますので、診療のコンセプトをしっかり固めて、患者様の一連の流れを構築して設計することが重要です。
  • リウマチ科:関節リウマチの患者様の中には、車いすで通院される方がいらっしゃるので、バリアフリー構造は必要です。点滴療法しかない時代から皮下注射が主流になってきたため、昔のように処置室は必須ではありませんが、看護師の人数は普通の内科より多く必要となります。開業直後から看護師の増員を考えた採用戦略とそれに伴う事業計画が重要となります。

内装設計で成功するための3つのステップ

  1. コンセプトの明確化: 自分の医院のコンセプトを明確にし、内装設計に反映させましょう。
  2. 専門家への相談: 内装設計は、専門知識が必要となる分野です。建築家やインテリアコーディネーターなど、専門家の意見を聞きながら、理想の医院を作り上げていきましょう。
  3. 患者さんの視点に立つ: 患者さんの目線で医院を見て、どのような空間であれば安心して治療を受けられるかを考えましょう。

まとめ

仙台で開業される先生方にとって、内装設計は医院の成功を左右する重要な要素です。診療科目や地域の特性を踏まえ、患者さんが安心して治療を受けられるような、魅力的な医院空間を創出しましょう。

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