クリニック開院ロールモデル
45歳 内科医
仙台 太郎さん
大学病院から地域医療へ
夢のクリニック開業
ペルソナ:45歳 内科医 大学病院勤務
- 氏名:仙台 太郎
- 年齢:45歳
- 家族: 妻と子供2人
- 年収:約1000万
- 勤務先:大学病院 内科
- 勤務年数:15年
- 専門分野:心臓病、高血圧、糖尿病
- 開業予定地:仙台市
- 開業形態:テナント開業
- 自己資金1500万
開業への動機
- 大学病院での勤務経験で培った高度な医療技術を、より多くの人々に提供したい
- 患者との向き合い方を重視し、より質の高い医療を提供したい
- 独立して自分の裁量で医療経営を行いたい
開業コンセプト
- 開業場所:宮城野区の住宅地で、患者が集まりやすい場所。(40坪)
- ターゲット患者: 地域住民。生活習慣病患者、予防医療に積極的な患者
- 診療科目: 内科全般、循環器内科、生活習慣病内科、予防医療
- 希望するクリニック像:地域の患者さんに寄り添い、質の高い内科医療を提供するクリニック
費用
開業資金:約4300万
内訳:
- 保証金:500万
- 内装工事費:1000万円
- 医療機器・備品:800万円
- 運転資金:約2,000万円
月額費用:約310万円
固定費:
- 賃料:約50万円
- 人件費:約200万円
- 医療機器リース料:約20万円
- その他経費:約20万円
- 減価償却費:約20万(5年間)
変動費:医療材料費等。患者単価の15%と想定。
患者単価6000円の場合、変動費は900円
→粗利5100円
損益分岐
1か月の固定費310万÷粗利5100円=月607人
→損益分岐点患者数=
稼働日数:20日→30人/日
稼働日数:25日→24人/日
40歳 精神科医
民間病院からクリニック開業
ペルソナ:40歳 精神科医 男性 民間病院勤務
- 氏名:仙台 次郎
- 年齢:40歳
- 家族: 妻と子供1人
- 年収:約1000万
- 勤務先:民間病院 精神科
- 勤務年数:10年
- 開業予定地:仙台市
- 開業形態:テナント開業
- 自己資金1000万
開業への動機
- 地域に貢献できるクリニックを開設し、患者さんに質の高い医療を提供したい
- 独立して自分の裁量で医療経営を行いたい
開業コンセプト
- 開業場所: 東西線駅前立地で、患者が集まりやすい場所に2階テナントを借りる。(30坪)
- 診療科目: 精神科・心療内科
- 希望するクリニック像:アットホームな雰囲気で、患者一人ひとりに寄り添った医療を提供する
費用
開業資金:約3140万円
内訳:
- 敷金(家賃保証):240万円
- 内装工事費:600万円
- 医療機器・備品:300万円
- 運転資金:約2,000万円
月額費用:約265万円
固定費:
- 家賃:約40万円
- 人件費:約180万円
- 医療機器リース料:約10万円
- その他経費:約20万円
- 減価償却費:約15万円(5年間)
変動費:医療材料費等。患者単価の10%と想定。
患者単価5000円の場合、変動費は500円
→粗利4500円
損益分岐
1か月の固定費265万÷粗利4500円=月588人
→損益分岐点患者数=
稼働日数:20日→29人/日
稼働日数:25日→23人/日
クリニック開院スケジュール
初回相談とヒアリング
まず、開院を検討している医師の先生と初回相談を行い、希望エリアや診療科目、開院時期などの基本的なニーズを伺います。また、先生がどのようなビジョンを持ち、クリニックをどのように運営したいのかを詳細にヒアリングします。たとえば、一般内科を開院したいというご希望があり、地域密着型で患者さんとの信頼関係を築きたいといったビジョンをお持ちの場合、地域の人口動態や既存のクリニックの状況を踏まえてアドバイスを開始します。
物件探しと診療圏調査
ヒアリング内容をもとに、希望エリアで適切な物件を探します。この際、診療圏調査を行い、対象エリアの人口、競合クリニックの数、患者数の予測などをデータとしてまとめます。先生と共に現地を視察し、物件の条件や周辺環境を確認します。具体的には、患者さんのアクセスしやすさや物件の広さ、給排水や電源設備など、クリニックに必要なインフラをチェックします。
内装設計と医療機器の選定
内装設計と医療機器の選定を行います。クリニックのレイアウトは患者さんの動線を重視し、待合室や診察室、処置室などの配置を決めます。医療機器の選定も重要で、診療内容に合わせて必要な機器を選びます。クリニックの規模や診療科目によって導入する機器が変わりますが、最初から高額な機器を導入するのではなく、段階的に拡充するプランを提案します。
事業計画書の作成と資金調達
事業計画書では、開院に必要な資金や運転資金、設備投資の内訳などを詳細に記載します。この計画書をもとに、銀行や金融機関への融資申請をサポートします。多くの金融機関が医療開業に興味を示しているため、適切な金融機関と連携し、スムーズな資金調達を目指します。
スタッフ採用
ネット広告やハローワークなどを活用して募集し、面接を経て採用します。採用後は、開院前にスタッフの研修を実施し、受付業務や医療機器の操作方法などを指導します。
広告宣伝
新規クリニックのPR活動は開業初期の患者数に大きく影響します。立地や診療科目を考慮した効果的なマーケティングを企画し、ウェブサイトの制作や看板の設置などを行い、地域の方々にクリニックの開院を知らせます。また、内覧会の企画や準備も行い、開院前に地域の住民にクリニックを紹介します。
開院手続きと各種届出
開院に向けて、保健所や厚生局への各種届出や申請手続きを進めます。保険医療機関の申請や行政機関への申請をサポートし、クリニックが問題なく運営できるように準備します。
開院とアフターフォロー
ついに開院の日が訪れ、クリニックは診療を開始します。開院後も、経営や人事の相談、消耗品の供給、広告宣伝の改善など、多方面からサポートを続けます。特に、患者数の増加や診療内容の拡大に伴う経営戦略の見直しや、新たな設備の導入など、開院後のクリニック経営を長期的に支援します。
いつまでも
いつまでも寄り添います。