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【仙台市青葉区】小児科開業に活かす!小学校区別将来人口推計データから見る注目エリア

【仙台市青葉区】小児科開業に活かす!小学校区別将来人口推計データから見る注目エリア

小児科クリニックの開業において、診療圏の人口構成、特に小児人口の推移は重要な判断材料です。
今回は、仙台市青葉区における**小学校区別の将来人口推計データ(令和2年国勢調査を基に令和4年に推計されたもの)**をもとに、どのエリアが将来的に安定した患者数を見込めるのか、逆に今後減少が予測されるエリアはどこか、開業を検討されている先生方にとって有用な視点を提供します。


◆ データ:仙台市青葉区の小学校区別将来人口推計(2020年~2070年)

以下の表は、2020年(令和2年)から2070年(令和52年)までの10年ごとの将来人口推計を示したものです。小児科の診療対象となる0~14歳人口の動向を把握する参考として活用可能です。

令和2年国勢調査に基づく仙台市の将来人口推計(令和4年推計)

小学校区 2020年 2030年 2040年 2050年 2060年 2070年
青葉 東二番丁小学校 5,477 5,587 5,663 5,573 5,431 5,293
青葉 木町通小学校 13,250 13,860 14,207 14,274 14,106 13,899
青葉 立町小学校 10,310 9,308 9,195 8,921 8,138 7,453
青葉 東六番丁小学校 15,849 16,584 17,232 17,865 18,119 18,094
青葉 片平丁小学校 11,749 11,682 11,268 10,612 9,861 8,966
青葉 上杉山通小学校 23,725 25,124 26,079 26,140 25,887 25,538
青葉 通町小学校 12,032 12,472 12,866 12,972 12,941 12,838
青葉 八幡小学校 15,328 14,947 14,325 13,757 12,975 11,965
青葉 北六番丁小学校 9,943 10,375 10,510 10,492 10,520 10,465
青葉 小松島小学校 11,388 11,867 12,185 12,294 12,410 12,459
青葉 国見小学校 18,645 18,038 16,987 15,903 14,842 13,616
青葉 荒巻小学校 11,467 11,240 10,937 10,381 9,510 8,795
青葉 台原小学校 18,801 19,471 19,653 19,787 19,689 19,411
青葉 旭丘小学校 7,818 8,041 8,262 8,486 8,508 8,421
青葉 中山小学校 11,417 10,682 9,553 8,447 7,235 5,948
青葉 北仙台小学校 12,753 11,741 10,366 8,990 7,688 6,351
青葉 折立小学校 6,903 6,473 5,666 4,860 4,150 3,468
青葉 桜丘小学校 10,075 9,474 8,474 7,522 6,708 5,795
青葉 川平小学校 10,450 9,669 8,388 7,262 6,262 5,131
青葉 広瀬小学校 9,217 9,394 9,491 9,428 9,059 8,457
青葉 上愛子小学校 3,735 3,462 3,064 2,544 2,066 1,689
青葉 大沢小学校 6,556 6,627 6,076 5,217 4,668 4,071
青葉 川前小学校 7,046 6,935 6,576 6,236 5,731 4,937
青葉 吉成小学校 7,132 7,062 6,686 5,879 5,203 4,641
青葉 南吉成小学校 10,757 10,807 10,269 9,264 8,369 7,367
青葉 栗生小学校 9,818 10,052 10,189 10,040 9,548 8,822
青葉 愛子小学校 9,735 9,913 9,904 9,725 9,293 8,629
青葉 錦ケ丘小学校 8,828 8,938 8,694 9,005 8,768 7,663

◆ 小児科開業の観点から見た注目のエリア

◎【人口増加エリア】今後も成長が見込める地域

  • 東六番丁小学校区(+2,200人増)

    • 2020年:15,849人 → 2070年:18,094人

    • 都心部ながらも人口増加傾向。利便性が高く、集合住宅の供給も続く地域。

  • 上杉山通小学校区(+1,800人増)

    • 仙台駅北部エリアで安定的に人口が増加。

    • 富裕層世帯や教育熱心な家庭も多く、小児科にとって理想的な顧客層。

  • 台原小学校区(+600人増)

    • 住宅地として人気が高く、仙台市の中でも住みやすいエリアのひとつ。

  • 旭丘小学校区(+600人増)

    • 緩やかな人口増加が見込まれる。

これらのエリアは将来的にも小児人口のベースが大きく崩れることなく、安定した開業が見込める地域です。


◆ 減少トレンドだが注目すべきエリア

  • 北六番丁小学校区

    • 人口はやや増減するものの、横ばいで安定推移(約1万人前後)。

    • 中心部に近く、アクセスの良さと地価バランスが魅力。

  • 小松島小学校区

    • わずかながら増加傾向。定着率の高い地域性が特徴。


◆ 【要注意】人口減少が顕著な地域

  • 中山小学校区(▲5,400人減)

  • 北仙台小学校区(▲6,400人減)

  • 折立小学校区(▲3,400人減)

  • 川平・桜丘・南吉成などのニュータウン地域

これらの地域は、過去に宅地造成が進んだニュータウンや山間部の住宅地に多く、少子高齢化と世代交代の進行によって**「子どもの減少→医療需要の減少」**という流れが予測されます。

今後の再開発やインフラ整備によって変化する可能性はありますが、現状の推計では慎重な判断が求められます。


◆ コラムまとめ:診療圏調査の精度を高めるために

今回の小学校区別人口推計データからわかるように、仙台市青葉区でも人口の二極化が進んでいます。都心部・再開発エリア・アクセス良好な住宅地では小児人口が維持・増加する一方で、山間部・郊外のニュータウンでは著しく人口が減少しています。

小児科開業においては、次のようなアプローチが重要です。

  • 最新の将来人口推計を把握し、長期的な視点で診療圏を評価する

  • 小学校区レベルで分析することで、**「一歩踏み込んだ立地判断」**が可能になる

  • 減少傾向でも競合が少なくニーズがある場合、ピンポイント開業の可能性

医療需要は人口だけでなく、地域の医療空白地帯の有無や競合の状況、交通アクセスなど多くの要素に左右されます。将来人口はあくまで「ひとつの指標」ですが、それを丁寧に読み解くことが、成功するクリニック開業につながるのです。


引用:仙台市将来人口推計 https://www.city.sendai.jp/chosatoke/shise/toke/shoraijinko.html

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